バイトを始めたばかりの頃、
- AさんとBさんで言ってることが違う…
- 昨日教わったやり方でやったのに、今日は怒られて違うやり方で指示された…
このように、教え方のばらつきに苦労をしている人は多いのではないでしょうか?
特に新人のうちは、誰の指示に従えばいいのか分からず混乱したり、自分が間違っているのではと不安になってしまうことも多いですよね…
そこで今回は、アルバイトの指導をしてきた実体験を基に、「矛盾が起こる原因」と「今日から実践できる対処法」について解説していきます。
店長視点のリアルをお伝えしているので、ぜひ参考にしてください!
バイト先で教え方にバラつきがある理由

バイト先の研修で「人によって言ってることが違う」と感じるのは、
これが原因であることがほとんどです。
現場では、「誰が、どのように教えているか」がスタッフ同士で共有されていないことが多く、それぞれが自分のやり方が“正解”だと信じて新人に教えています。
さらに厄介なのは、知識の浅い人が適当な内容を自信満々に教えてしまい、それが次々と他のスタッフや新人に伝わっていくパターン。
こうなると、職場全体に“微妙に間違ったやり方”が広がってしまい、本来のやり方が何だったのかすら分からなくなることもあります。
これは新人のせいではなく、整った教育体制がない「お店側の問題」と言っていいでしょう!
言われた通りにやったのに怒られたときの3つの対処法

「他の人にこう教わった」とはっきり伝える
怒られたとき、「すみません…」と謝るだけで終わらせている人も多いでしょう。
しかし、それではあなたが一方的に悪いという印象になってしまいます。
そんなときは、注意されたことについて素直に謝罪し、加えて以下の文を添えてみてください。
例文
一応○○さんにはこう教わったのですが、やり方はどちらで合わせればよいでしょうか?
でもそんなこと言ったら、言い訳っぽく思われるかも…
このように不安になる方もいるかもしれませんが、大丈夫です!安心してください!
事実を冷静に伝えることは言い訳ではありませんし、むしろ職場全体の指導ミスや行き違いを正すきっかけになります。
あなたが勇気を出して一言添えることは、決して悪いことではありませんよ。
「理不尽だ!」と怒って伝えるのではなく、「どうすればいいの?」と純粋な疑問として伝えましょう!
「その場その人」に合わせて柔軟な対応をする
勇気が出なかったり、罪悪感を感じて、はっきり言えないこともありますよね。
そんなときは、「その場その人のやり方に合わせる」という柔軟さを持つことも手段として考えられます。
例えば、「この人が見てるときはBのやり方」「あの人のときはAのやり方」というように、その都度別のやり方で対応するイメージです。
手間がかかるし理不尽に思えるかもしれませんが、まずは自分を守ることが最優先。
その人のこだわりを無理に否定せず、合わせておけば、無駄な衝突やストレスを避けることができます。
上司がそれぞれ「自分のやり方が絶対に正しい」と信じきっている場合に最適な手段ですね!
最終判断は「一番上の人」に確認するのが安全策
どうしても対応に困ったときは、”一番上の人に聞く”のが最も安心で確実な方法です。
店長やマネージャーなど、最終的に責任を持つ立場の人に「AさんとBさんで教え方が違ったのですが、どうするのが正解ですか?」と確認してみましょう。
こうすることで、他の人に「そのやり方は違う」と指摘されても、「店長にこう指示されました」と自信を持って自分が正しいことを伝えることができます。

人によって言ってることが違う職場での考え方

「全員が同じことを言える職場はほとんどない」と割り切る
現実的には“全員が完全に同じことを言う職場”はなかなかありません。
どんなに大手の会社やマニュアルが整っている職場であっても、人を介して伝えられる以上、多少の解釈のズレや優先順位の違いはどうしても生まれてしまいます。
その違いにいちいちイライラしてしまうより、
このように割り切ってしまった方が、ずっと気持ちがラクになります。
完璧を求めすぎると、どこに行ってもストレスを感じてしまいます!
感情的な人との距離感を見極める
中には、教え方の違いを冷静に説明するのではなく、「なんでそんなやり方してんの!?」と一方的に怒ってくる人もいますよね。
そんな態度に直面すると、「自分が全部悪かったのかな…」と落ち込んでしまうこともあると思います。
ですが、やり方の違いにいちいち怒鳴るような人は、教えることよりも“自分のやり方を押しつけたい”気持ちが強くなってしまっているケースがほとんどです。
あなたに非があるとは限らないので、必要以上に真に受けないことが大切です!
このような相手には反論せず冷静に事実だけを伝え、それ以上深入りせず、あとは距離を保ちながら接するのが一番です。
感情的な人に対して、自分の心まで引きずられないようにしましょう。
こういう人って、結局なにしても怒ってきますからね…

自分なりの判断の基準を持っておく
いろんな人がいろんなことを言う職場では、そのたびに「どれが正しいの?」と迷ってしまい、疲れてしまいますよね。
そんなときに役立つのが、「自分なりの判断基準」を持つことです。
例えば、
- 最終的に責任を持つのは店長だから、店長の指示を優先しよう
- 効率よりもミスを防げる方のやり方をを重視しよう
このように自分の中で判断の軸を決めておくと、どんなに周囲の声がバラバラでも動じにくくなります。
もちろん、すべてを自分の基準で勝手に進めるのはNGです。
しかし、迷うたびに振り回されるよりも、「自分はこう考えて動いている」と意思を持っておいた方が、より少ないストレスで働けるはずですよ!
まとめ

バイト先で
- 言ってることが違う
- 人によって教え方がバラバラ
- 違う指示で怒られる
といった状況に直面するのは、本当につらいことです。
ですが、その悩みを乗り越える中で、あなたの中には確実に社会で通用する力が育っています。
まずは、「自分が悪い」と決めつけず、「なぜそうなっているのか?」という視点を持ってください。
そして、今日ご紹介した対処法を少しずつでも取り入れて、心の余裕をつくっていきましょう!


